2003年4月の介護報酬単価改正の骨格もそろそろ形を見せ始め、
各事業者もその対応に追われているところだと思われます。
この単価改正で注目を集めたのが
24時間巡回型のホームヘルプサービス。
単価が大幅に引上げられ、採算も取りやすくなったことから
新規参入する事業者が多数現れると予想されています。
さて、24時間巡回型ホームヘルプとはなにか。
今回は、24時間巡回ホームヘルプサービスに注目します。
介護保険下の訪問介護の単価では
身体介護30分未満というケアがあります。
家事や複合(生活援助)にはそんな時間設定はありません。
これが、巡回型と呼ばれるサービスです。
主なケア内容は、
オムツ交換やトイレ移動の介助、清潔介助など。
身体介護の色がもっとも強く見られるケアが中心となっています。
特に、在宅で寝たきりになっている方へのケアや、
独居の利用者の安否確認を含めたケアが多いのが特徴です。
短い時間で、いかに安全に、効率よく、
利用者の自立のためのケアが出来るか、という
専門性の高いケアが求められるサービスとされています。
「24時間」と銘打っている通り、サービスは24時間対応。
夜間や深夜の時間帯もサービスを提供します。
施設などでは24時間体制での対応が可能ですが
在宅では家族への負担も極めて大きく、
夜間や深夜のケアが大きな精神的苦痛となっているのが現状です。
それを軽減し、日常的に必要なケアを提供していくのが
24時間巡回のホームヘルプサービスの目的です。
例えば、このようなケアを提供するケースが多く見られます。
| 時間帯 | ケア内容 |
| 朝 | 排泄介助、モーニングケア(清潔介助、口腔ケア、飲水介助など) |
| 昼 | 排泄介助、昼食配膳・服薬確認 など |
| 夕方 | 排泄介助、夕食配膳、服薬確認など |
| 深夜 | オムツ交換 など |
30分未満のサービスといっても、30分を時間いっぱいにケアをするのではなく、
決められているサービスを提供し、時間前に退室することも多いです。
あくまで基本となるのはサービスの内容であって、時間ではありません。
深夜に30分見守りなんかをじっとしてされてたら、
かえって家族の負担も大きくなりますしね。
ちなみに、この24時間ホームヘルプサービス、
最初にはじめたのは有名なコムスンです。
コムスンさんが比較的後発の事業者ながら在宅介護のパイオニアを自認するのは
そのためなんですよね。
サービス提供にかかる単価は
夜間早朝・深夜にはそれぞれ25%、50%の加算がつきます。
改正後も加算率が変わらず25%、50%となると仮定すると、
単価は次のようになります。
| 加算率 | 現行 | 改正後 | |
| 昼間 | 0% | 210 | 231 |
| 夜間・早朝 | 25% | 263 | 289 |
| 深夜 | 50% | 315 | 347 |
生活援助などの他のサービスの単価と比べて、
やや高いようにも見られます。
この単価の高さが、逆に利用者にとって
サービスを敬遠する要因の一つとなっています。
そのため、深夜の時間帯は家族で対応し、
その分、昼の時間帯にサービスを希望する利用者さんも多くいます。
単価改正によって、利用限度額を超過するなど
サービスの現状維持が難しくなる利用者がでることも予測できます。
巡回型のスタッフには若いスタッフが多く見られます。
夜勤など、変則的な勤務も多く、
体力も必要とされることが大きな要因です。
また、男性で活躍するスタッフが多いことも特徴的です。
深夜の時間帯は危険もあり、二人一組で行動することが多く見られます。
ひとりはケアを担当し、
もうひとりは車の運転からケアの準備、後片付けなどを担当するなど
作業を分担し、徹底した効率化を図っています。
勤務時間は事業所によって大きく異なります。
ただ、利用者が一番殺到する時間は、朝の6時から9時といった早い時間帯であり、
その時間帯まで夜勤のヘルパーが引っ張るケースが多く見られています。
この朝の時間がスタッフにとってもきついもので、
眠気、朝の強い日差し、夜間との気温などの急激な変化など。。。
特に、気が緩みがちな車の運転には細心の注意が必要。
また、事務所からは大概夜勤手当が支給されます。
一夜勤あたりいくらとか、
ある時間帯からは時給がいくらアップするとか、
それも事務所によって異なりますので、注意してください。
平成14年掲載