男性の介護職が増えている。しかし、1対1のケアが必要な在宅の訪問介護を行うホームヘルパーは、調理や掃除といった家事があり女性の仕事という印象が強いためか、まだまだ活躍の場が少ない。男性ヘルパーは「性」の壁を超え、定着していけるだろうか。【有田浩子】
◇「女の仕事」と先入観も、技能向上へ情報交換
89年に介護福祉士が国家資格になって以来、男性の資格取得者が増えている。資格を取るには、専門学校や大学など介護福祉養成施設を卒業するか、ホームヘルパーなど介護業務に3年従事して国家試験を受験するかの主に2通りだ。ホームヘルパーの資格は、短期間の養成研修で比較的取得しやすい。このため00年に介護保険制度がスタートしてからは、ヘルパーから介護福祉士を目指そうとする中高年男性も増えてきた。
財団法人介護安定労働センターの調べによると、全国の介護事業所で働くケアマネジャーや介護職員のうち、男性は15・6%。障害者のケアでは「同性介護」が原則になっているが、高齢者ケアの場合、男性利用者でも女性ヘルパーを望む人が多い。需要が少なく非正社員の割合も多いことから、男性ヘルパーの平均勤続年数は短い。
〜中略〜インターネットの総合サイト「ホームヘルパー井戸端会議」で男性ヘルパーの掲示板(トップぺージから「井戸端会議」をクリック)を運営している中田博之さん=仮名=は、ヘルパー経験があり、現在は施設の介護職として働く。男性ヘルパーたちの悩みは、仕事が少なく収入も少ないことだ。正規職員の採用枠が少なく、家族を養えないという声が多い。「『介護は女性』という先入観があるが、夜勤や力仕事などをこなす男性ヘルパーのニーズは少しずつ高まっている」と話す。
社団法人雇用問題研究会は、介護の現場が若い男性の参入でどう変化したかについて3年(02〜04年度)にわたって調査。中心メンバーの岡村清子・東京女子大教授は「ヘルパーには専門知識や技能が要求されている。理解が進めば、在宅でも性差を超えて受け入れられていく可能性がある」と指摘する。
毎日新聞 2005年9月28日 東京朝刊
以上、記事よりの引用問題は、性差があることではなく、
性差に対する意識の問題であって、
乗り越えていくべきは先入観でなどの意識の問題が大前提ですね。
性差の壁という時点で、
男性はヘルパーとしての適性に欠けていると言っているようなもので。
男性だから料理ができない、男性だから家事ができないという時代ではないわけです。
できないことに「男性だから」、は理由にならないのですから。
自分のできること、できないことを見極め、自分の強みを発揮し、
そのうえで、○○さんだからこういった強みがある、こういったところが信頼できる、
と利用者さんに思われる男性ヘルパーを目指していきましょう。
きっと男性ヘルパーも社会的に認知され、意識も変わっていくのではないでしょうか。